仏教用語って私たちの日常に溶け込みながらも、
教訓として今でも大いに当てはまる内容ばかりです。
いや、資本主義経済の行くとこまで来た今こそ、見直される必要があるかも知れません。
今回はその内の1つを紹介したいと思います。
それは
「足るを知る」
です。
「たるをしる」と読み、足りていることを知る、
つまり”あなたは既に十分に足りていることを理解する”
という意味です。
「足るを知る」の幸福の観点からいえば、
幸せは掴みにいくものでなく、既にそこにあるのです。
そのため前ばかり見ていると、幸せを見失ってしまいます。
資本主義経済の中で、会社は常に黒字幅を大きくすることを強く求めます。
例えば、年間目標利益額が1億円の会社があるとします。
とある企画が成功し、1億円の黒字が出ました。
では、1億円の黒字が出たからといって1年間休みになるでしょうか。
もちろんNOです。
企画部は1億円の黒字を皮切りに、会社がより大きな黒字を出せるように歩みを緩めず、次なる利益を追い求めます。
そうした欲望の追い風が吹く、資本主義経済の歩んでいる目的地は、永遠にたどり着くことが出来ない幸福への旅路なのです。
こんな時代だからこそ、「足るを知る」。
今一度歩みを止めて、周りを見渡してみて下さい。
手を前に伸ばさなくても、
幸せはあなたの傍らにあるはずなのです。