高級焼肉「叙々苑」に行ったことがありますか?
僕は2回だけあります。
叙々苑は高くて自分のお金では中々行けません。
そんな中で、コント師「やさしいズ」さんが
毎日叙々苑に行く方法を生み出してくれました。
さて、コント内の理論は「相対的なグレード」を軸として構成されています。
私たちも何気なく、悪いモノと良いモノの選別を、それぞれの主観から判別しています。
そしてコント内でもあるように、
日常をどこに置くかで、良いモノ、更に良いモノ・・・
と、無意識にグレードをつけています。
ただし”味”のように、上下のグレードを体験し、理解しているからこそ、グレードの概念を掌握できるのです。
例えば英語を聞いたこともない人からしたら、
英語が上手な人、ネイティブの人、ドイツ語を話す人、
区別や上手下手が分かりませんよね。
芸術の世界では、この問題に悩まされています。
大衆芸術として、音楽ではPopsや、文庫ではコミックなど、
多くの人に親しみやすい芸術作品群は浸透しています。
一方で端的に真意を語らない現代美術の作品は、Popsやコミックと比較してどうでしょう。
圧倒的に触れた人の数は少ないことでしょう。
※大衆芸術と現代美術は上も下もありません。
ここでは系統や見せ方、目的、客層などが異なるため区別をしました。
彫刻や絵画を楽しみ、体験したことがないと、良いモノ、悪いモノの判断がつきません。
しかし絵画でいえば、お絵描きやキャラクターイラストを世間では”#”をつけて、「アート」や「作品」と紐づけて芸術に触れたと満足しているのが現状です。
現代美術は、今の世界の新しい見え方の指針・模索・提案が
今もなおされ続けています。
大衆芸術を入り口として、芸術の世界はこんなもんかと見切って帰らずに、隣のブースにある彫刻や絵画、音楽に文学、建築など幅広い多種多様な芸術領域をまずは是非体験してみて下さい。